企業に恐喝や業務妨害などを行ってくる極めて悪質な不当要求者に対して、弁護士が2回の電話で即日に追い払った事例【解決事例】

キーワード 

恐喝、威力業務妨害、監禁、不当要求への対応、違法行為への対応

ご相談内容  

ご相談者は、会社設立から3年以内の若い企業様です。

当該企業様は、一般消費者との取引を行うビジネスモデルであるところ、当該企業経営者の地元の先輩の紹介で、取引をされました。

しかし、相手方(地元の先輩)は、一度は取引内容に納得していたにもかかわらず、他の業者よりも取引内容が悪いとして、経営者の方に難癖を付けてきました。

そして、ご相談者(経営者)に対して、応じなければ経営者やご家族に危害を加えることを示唆しながら、金銭の請求を行ってきました

ご相談者としても、これ以上かかわりたくないとお考えになり、相手方に対して200万円を支払われました。

ところが、相手方からの金銭の請求は終わらず、ご相談者に対して、応じなければご家族に危害を加えることを示唆しながら、更に200万円の請求を行ってきました

その過程で、ご相談者は、相手方の車に強引に乗せられ、30分もの間、車内で恐喝を受けておられました

また、相手方は、ご相談者の店舗前で消火器をまいてきたり、何度も店舗に電話をして嫌がらせをしてくる状況でした。

そのため、ご相談者においても、3店舗あるお店のうち、1店舗しか稼働できない状況になっていました。

ご相談者としても、これ以上、自社で対応することはできないとお考えになり、当事務所に依頼をされました。

当事務所の対応

ご依頼者の意向としては、もう相手方と関わりたくないし、早く相手方と関係を断ちたいというものでした。

そのため、交付した金銭の返還請求や、刑事告訴を主目的に置くのではなく、速やかに相手方を追い払うことを主目的としました

また、相手方のバックには、大元のボス的な人間がいるようでしたので、相手方のみならず、そのバックにいる者の情報収集を行いました。

その上で、弁護士から相手方に対して、電話連絡を行い、下記の内容を伝えました

この件で依頼を受けたので、今後依頼者ではなく、弁護士に連絡すること

本来的にはこちらは200万円の返還請求ができること

恐喝罪や威力業務妨害罪などで、刑事告訴もでき、その場合には、あなたのバックにいる人も刑事告訴すること

今後、依頼者に一切連絡せず、関わらないと約束するのであれば、こちらも②と③は行わずに、ここで終わらせる意向であること

これに対して、相手方は、「あいつ(ご依頼者のこと)や家族がどうなってもいいのか」という趣旨の脅しをしてきました

そのため、弁護士より、この電話は録音していること、相手方とその上の人間に対して刑事告訴を行うことのみを伝えて、直ちに電話を切りました(いわゆる「ガチャ切り」です)。

すると、ほどなくして、相手方から弁護士に対して、電話連絡があり、①突然弁護士さんから電話連絡があり、動揺して、思ってもいないことを発言してしまいました。申し訳ありませんとの謝罪と共に、②もう二度と依頼者に迷惑をかけないし、接触もしないようにするので、許してくださいとの内容を伝えられました。

そして、この電話の中で、相手方のみならず、相手方の関係者においても、①二度と依頼者に接触しないようにすることと、②二度と依頼者に迷惑をかけないようにすることを相手方に約束させました

この電話以降、相手方(関係者も含む)から、ご依頼者に対する接触は一切なくなりました

コメント

本件は、極めて悪質な不当要求者(違法行為者)を、2回の電話のみで追い払った事案です。

ご依頼者においては、誰かからLINEや電話が来るだけでも、相手方じゃないかと不安に思っておられたので、速やかに相手方を追い払う必要がありました。

結果的に、2回の電話のみで即日に追い払うことができ、ご依頼者のご意向をかなえることができました。

この手の案件の場合、弁護士の初動が極めて重要です。

なぜなら、相手方との初回のやり取りの際に、弁護士が毅然と対応しないと、相手方からなめられてしまい、不当要求が止まらなくなってしまうからです。

当事務所は、1983年の創業以来、東証プライム企業から中小企業、個人事業主の方の顧問弁護士として、これまで数多くのご相談に対応してきました。

本件のような泥臭い案件にも対応していますので、お困りの企業様は、お気軽にご相談頂ければと思います。

※特定できない程度に内容をぼかしています。

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